バツイチ子持ち男子と初婚の女子

子供が3人いるバツイチ男子には、再婚の[さ]の字も全く見えていない。

せいぜいあっても、出会いとしては、バツイチ子持ちの女子。

 

そんな話は仕事してる中、ボチボチあった。

でも、ただでさえ3人もいるのに、いくら気持ちが分かるとしても、1人子連れの女子からしたら、いきなり4人は許容範囲外だ。

 

やっぱりネガティブな話になってしまうし、お互いの子供に気を使う。

継続は難しい。どんなに相手の事が気に入ってたとしてもだ。

 

俺は出会いを諦めていた。むしろそういう場にいかなければ出会うこともないし、せいぜい夜のお店で女の子とたまに話すぐらいで擬似恋愛を楽しんでいるのが丁度いいと思っていた。

 

ある時、子供達と話をしていて、やっぱり実家に住んでいる以上、楽はさせてもらっているが、甘やかされて俺にも子供達にも良くない。

じいちゃんばあちゃんは、これみよがしに、前の嫁を取り出して、悪い事があるとあいつに似たんだと繰り返す。子供達は何も言わないが、いい思いはしてなかっただろう。

俺もめちゃ居心地が悪い。自分の実家なのに、自分の家という感じが全くしない。

人生失敗すると、後ろめたい気持ちが取れなくて、ずっと居候気分だった。

 

絶対このままじゃダメだ。

新しい挑戦。外へ出ることはその時決めていたのかもしれない。

 

気持ち的に出会いを求めて色々女子を見るようになった。

でも、会社内ではやはり難しい。

1人通っていた整体師にとても優しくていい子がいた。

ご飯に誘うとした。何度も思った。

でも、相手には旦那がいるらしい。

結婚してるけど、単身で一度も一緒に住んだことはないという。ほぼ会うこともないらしい。

しかも、旦那は浮気しているらしく、どうしょうもない感じ、バツイチで、二十歳になる子供が3人いるらしい。

でも子供は嫁側らしいが、関係は続いている。

彼女がかわいそうだと思った。

なんとか幸せにできないかと思った。

でも、よく考えてみたら、俺が略奪したら、俺も自分の前嫁同様、くそな奴になってしまう気がして、止まった。これでいい。それから整体にはいかなくなった。

 

 

しばらくして、会社の後輩達を連れて飲みに行く事があった。

2軒目のお店でスナックに行き衝撃を受けた。

くらいカウンター形式のお店だが、1人の女性がスポットライトの下で輝いていた。

そこのママも若くて綺麗なんだけど、全然興味がなく、俺の視線は彼女に鍵付けだった。

 

人生なら中で一目惚れなんて初めてかも知れない。

ベタにこの人だなんて思ってしまった。

なんとかこの場で接点を持ちたかった俺はなんとか連絡先を教えてもらう事ができた。

 

とても笑顔が素敵な彼女。

夜の店には到底いない、澄んだ笑顔の持ち主だった。

絶対彼女と付き合ってみたい、もっと話したいと思った。

 

でも自信が持てるわけでもなく、

そのあとどうしていいかわからんかった。

とりあえず、LINEでやりとりをしながら、

ご飯に誘ってた。

 

彼女からしたら、いい客。カモが増えたみたいな感じだったかもしれない。

 

でも、俺はそんな些細なやりとりが嬉しかった。

 

そこから一週間が過ぎて、いきなり衝撃のLINEが飛び込んできた。

 

そこから始まったのだ

 

 

次回に続く。